血管内皮外来
- EECP療法 -

EECP療法(体外式カウンターパルセーション)

EECP 療法(Enhanced External Counter Pulsation)は、ハーバード大学によって開発され米国FDA で 承認された治療として、難治性狭心症の治療や心不全患者の治療に活用されています。
下肢に装着した圧迫カフによって下肢筋に圧力をかけ、心臓の収縮拡張と完全に連動して心臓に負担をかけずに全身の血流を増加させると共に心臓冠動脈の血流改善をします。同時に新しい血管形成(新生)を刺激します。これによって心機能が向上し心不全の症状が軽減する可能性が有ります。そうなると、循環改善は全身臓器におよび認知症や、肝障害、腎障害などにも効果が及びます。欧米では、プロのスポーツ選手のパフォーマンス向上目的でも利用されています。

EECP療法の効果が期待できる疾患EFFICACY

  • 狭心症・心不全
  • 動脈硬化症
  • 高血圧症
  • 肥満・デトックス
  • 認知症
  • 高コレステロール血症
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 糖尿病
  • 勃起不全
  • 免疫能低下
  • 運動不足、運動後の疲労

EECP 療法の治療の流れFLOW

  1. 患者様は施術ベットに横になって頂きます。
  2. 太もも/ふくらはぎ/臀部の3ヶ所に専用カフをセットします。
  3. 心拍測定用に電極を3カ所に装着します。
  4. PureFlowを始動させると施術が開始します。
  5. 下半身にセットしたカフへの空気の出し入れで血管のパンピングが始まります。
  6. 内蔵コンピュータ制御によって心臓のリズムと完全に同調させて、心臓に負担をかけない装置です。
Pure Flow - 太もも/ふくらはぎ/臀部の3ヶ所に専用カフをセット
PureFlow施術風景
Pure Flow - 内蔵されたコンピュータ制御によって心臓に負担をかけないで心臓のリズムと完全に同調させて血心臓エクササイズが開始
管理タブレットの画面
  • 各カフスの空気圧の変動、心電図、心拍数、心拍に対しての出力回数、仮想運動距離など

PRTIMESに森院長のEECP解説記事が掲載されました。

採血と点滴による治療

『ヒトは血管から老いる』

EECP療法による血管内皮障害の回復

EECP療法 施術価格Treatment price

EECP療法 施術価格
  トライアル ライト4 ライト8 レギュラー4 レギュラー8
施術時間 30分 30分 30分 60分 60分
1クール 1回 4回 8回 4回 8回
治療期間 1日 1年 2年 1年 2年
料金 16,000円 76,000円 144,000円 128,000円 232,000円
単価   19,000円 18,000円 32,000円 29,000円
検査価格
血管内皮細胞機能検査 1回 3回
FMD検査 4,000円 10,000円

注意事項Notes

下記の方はEECP療法を受ける事ができません。

  • ペースメーカーなどの埋め込み型医用電気器を併用している方
  • 人工心肺などの生命維持用医用電気機器を併用している方
  • 心電計などの装着型医用電気機器を併用している方
  • その他の医用電気機器を併用している方
  • 妊産婦および妊娠の可能性がある方
  • 機器の適用部位に損傷、炎症などの異常のある方
  • 紫斑病など内出血しやすい方
  • 悪性腫瘍の方
  • 知覚障害の方
  • 不整脈の方
  • 血栓性静脈炎の方
  • 重度の高血圧
    (収縮期血圧180mmHg以上、拡張期血圧110mmHg以上)
  • 心拍数が35拍/分未満、120拍/分以上の方
  • 大動脈弁閉鎖不全症のある方
  • 外科的治療が必要な大動脈瘤がある方

EECPの臨床応用文献より

すべての循環器系疾患は、血管内皮障害から始まる

正常な血管内皮細胞の働きとは?

血管構造の最内側に位置するのが内皮細胞で、内皮細胞は血管の機能をすべてコントロールしている。図のように血管の拡張や収縮、血管の炎症抑制や血管腔内の血液凝固阻止などに作用する多数の内因性物質を適時分泌してコントロールしている。
したがって内皮細胞傷害が生じると、これらの内因性物質分泌が慢性的に低下し、局所的な循環障害や血管の器質的障害変化を来します。

EECP療法の効果血管内皮障害を回復させる原理

EECPによって血管内の血流が加速されて血管内皮細胞に対して生じる「ずり応力」が増大します。この「ずり応力」の力学的刺激が内皮細胞に作用して血管内皮障害が改善されることが報告されています。

FMD検査でEECP療法による血管内皮細胞障害の改善を可視化できます。

EECP療法5週間30時間治療でFMD値が2.2%から8.4%で381%増と著明に改善された。対称の、自転車の有酸素運動を6ヶ月行ったFMD値は、2.9%から4.3%で、148%増の改善。EECP療法が如何に効率的かが証明されている。(FMD値:正常値7以上、異常値4未満)

EECP療法の副作用と注意点

リスクと副作用について

EECP 治療では圧縮ベルトで包まれた領域で、わずかな皮膚刺激や、筋肉または関節の不快感を感じることがあります。稀ですが、軽度の皮膚の擦り傷、筋肉痛を引き起こす可能性はあります。
EECP療法で使用される医療機器(Pure Flow)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。

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