EECP 療法(Enhanced External Counter Pulsation)は、ハーバード大学によって開発され米国FDA で
承認された治療として、難治性狭心症の治療や心不全患者の治療に活用されています。
下肢に装着した圧迫カフによって下肢筋に圧力をかけ、心臓の収縮拡張と完全に連動して心臓に負担をかけずに全身の血流を増加させると共に心臓冠動脈の血流改善をします。同時に新しい血管形成(新生)を刺激します。これによって心機能が向上し心不全の症状が軽減する可能性が有ります。そうなると、循環改善は全身臓器におよび認知症や、肝障害、腎障害などにも効果が及びます。欧米では、プロのスポーツ選手のパフォーマンス向上目的でも利用されています。
PRTIMESに森院長のEECP解説記事が掲載されました。
『ヒトは血管から老いる』
EECP療法による血管内皮障害の回復トライアル | ライト4 | ライト8 | レギュラー4 | レギュラー8 | |
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施術時間 | 30分 | 30分 | 30分 | 60分 | 60分 |
1クール | 1回 | 4回 | 8回 | 4回 | 8回 |
治療期間 | 1日 | 1年 | 2年 | 1年 | 2年 |
料金 | 16,000円 | 76,000円 | 144,000円 | 128,000円 | 232,000円 |
単価 | 19,000円 | 18,000円 | 32,000円 | 29,000円 |
血管内皮細胞機能検査 | 1回 | 3回 |
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FMD検査 | 4,000円 | 10,000円 |
下記の方はEECP療法を受ける事ができません。
血管構造の最内側に位置するのが内皮細胞で、内皮細胞は血管の機能をすべてコントロールしている。図のように血管の拡張や収縮、血管の炎症抑制や血管腔内の血液凝固阻止などに作用する多数の内因性物質を適時分泌してコントロールしている。
したがって内皮細胞傷害が生じると、これらの内因性物質分泌が慢性的に低下し、局所的な循環障害や血管の器質的障害変化を来します。
EECPによって血管内の血流が加速されて血管内皮細胞に対して生じる「ずり応力」が増大します。この「ずり応力」の力学的刺激が内皮細胞に作用して血管内皮障害が改善されることが報告されています。
EECP療法5週間30時間治療でFMD値が2.2%から8.4%で381%増と著明に改善された。対称の、自転車の有酸素運動を6ヶ月行ったFMD値は、2.9%から4.3%で、148%増の改善。EECP療法が如何に効率的かが証明されている。(FMD値:正常値7以上、異常値4未満)
リスクと副作用について
EECP 治療では圧縮ベルトで包まれた領域で、わずかな皮膚刺激や、筋肉または関節の不快感を感じることがあります。稀ですが、軽度の皮膚の擦り傷、筋肉痛を引き起こす可能性はあります。
EECP療法で使用される医療機器(Pure Flow)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器です。