6種複合免疫療法

6種複合免疫療法とは

6種複合免疫療法とは、がんの免疫療法の1つで血液中に含まれる6種類の免疫細胞を取り出し、より効果的にがんを攻撃できるように活性化・増殖させた後に体内に再び戻すことで、がんと闘う力を増強させる治療法です。

ペプチドにより標的のがん情報を記憶した免疫細胞が、がん細胞とがん幹細胞の両方を標的とし攻撃します。ほぼすべてのがんの治療および予防、手術後のがん転移、再発の予防にも適応があります。

治療は採血と点滴だけで非常に簡単で、またご自身の細胞を使う治療法なので副作用もほとんどなく、お体への負担が少ない治療法です。

6種複合免疫療法とは

がん幹細胞治療法の開発 - 同仁がん免疫研究所 -

約300倍に増やした免疫細胞でがんを攻撃

3人分(A・B・C)の研究用リンパ球細胞をがん患者さまと同じ方法で20日間培養し、細胞数を測定しました。
3人分(A・B・C)の研究用リンパ球細胞をがん患者さまと同じ方法で20日間培養し、細胞数を測定しました。

6種複合免疫療法では採血後、血液の中からから免疫細胞を取り出し、がんを攻撃できるように活性化・増殖させることに成功しました。
実際に免疫細胞数の測定を行った所、20日間の培養で約300倍に増えたことが確認されています。

治療実績のご紹介

6種複合免疫療法「CSC」(6回/1クール)を受けたがん患者様を対象とした治療実績をご紹介します。
1クール終了後にCT、 MRI、PETなどで、がん病変の測定が可能、かつ治療前後で患者様の追跡調査が可能だった直近の235名(男性114名、女性121名)の有効率は以下の通りです。

治療実績

直近235名のうち183名(78%)が治療有効(完全・部分寛解39%+長期不変39%)と評価できました。

  • 免疫療法単独で治療した患者様(88名):A判定・B判定(長期不変)が67名(76%)
  • 抗がん剤を併用した患者様(147名):A判定・B判定(長期不変)が116名(79%)

治療有効率:治療効果判定の国際的基準であるRECISTガイドラインに準拠

採血と点滴による治療

採血と点滴による治療

治療を行う際、最初にまず採血を行います。
血液は細胞加工センターに送られ、そこで6種類の免疫細胞を丁寧に抽出。
取り出された免疫細胞は、約20日間かけてさらに増殖・活性化され、点滴により患者様の体内に戻します。

オーダーメイドのがん治療

選択の自由を重視する風潮は医療界にも波及しており、がん治療も単一選択的な治療から、個人に合わせたオーダーメイド治療を目指す潮流にあります。
個人の病状や個性を治療に組み込むことで、最適な治療と効率化を両立させます。
6種複合免疫療法は、6種類の免疫細胞を同時に増やす最先端技術です。がんの種類に合わせてペプチドを選択し、専門知識を持った培養士が患者様お一人おひとりの免疫細胞の状態を分析しつつ、最適な培養を行います。

未来を変える!?免疫力で挑むがん治療「今」注目の再生医療

6種複合免疫療法について、動画で詳しくご紹介しています。

Youtube

6種複合免疫療法(CSC)の副作用と注意点

リスクと副作用について

副作用の頻度は多くなく重篤なものもみられませんが、一過性の発熱、注射部位の発赤・発疹・搔痒感などがみられることがあります。免疫チェックポイント阻害剤との同時期併用は、重篤な副作用を起こす可能性がありますので、慎重に検討する必要があります。
培養期間が必要ですので、採血してから投与まで3週間ほどかかります。培養工程で細胞の汚染(細菌の混入など)により規格を満たさなかった場合、また、患者様の体調や、天災により培養細胞の運搬に支障が生じ、投与予定期間内に投与できなかった場合、あらためて、採血・培養をやり直す必要があります。
症例により効果に差があり、病勢が強い場合は、まったく治療効果が見られないことがあります。

6種複合免疫療法(CSC) 施術価格Treatment price

6種複合免疫療法(CSC) 施術価格
  コース 治療費 内容
診察 初診料 3,000円 医師との診察・問診
カウンセリング料 7,000円 治療せず、カウンセリングのみの場合に別途徴収(1時間以内)
新樹状細胞
CSCワクチン療法
3ヶ月プラン(6回)
1クール費用例 1,890,000円 検査、がん細胞、がん幹細胞の免疫療法など
内訳 検査料(初回) 15,000円 ×1回 初回のみ
検体送料 5,000円 ×6回 2週間毎に1回
合計6回の投与治療
投与治療料 295,000円 ×6回
管理費 10,000円 ×6回
初期培養費 15,000円 ×1回 初回のみ

がん幹細胞治療法の開発- 同仁がん免疫研究所 -

私たちはがん幹細胞を殺傷する治療法を開発することが、がんの再発、転移の克服につながると考えて、長年「がん幹細胞」というがん細胞の供給源である幹細胞を標的とする新しい免疫治療法の研究開発をしてきました。
キラーT細胞(細胞障害性Tリンパ球:CTL)、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞が、がん幹細胞を認識して攻撃するためには、まず樹状細胞(Dendritic cell: DC)にがん幹細胞に発現しているがん抗原分子を認識させるということに注目し、以下の三つの条件が必須と考えました。

  1. がん幹細胞の特異的抗原の存在。
  2. がん幹細胞の共通抗原の存在。
  3. がん幹細胞でない 通常のがん細胞抗原の存在。

特に、がん幹細胞を攻撃するにはがん幹細胞に(1)か(2)の条件が存在し、樹状細胞がこれを認識して「CTL・NKT細胞・γδT細胞・NK細胞」にその情報を伝達する必要があります。
私たちは、がん幹細胞特異抗原・共通抗原を樹状細胞に認識させてがん幹細胞・がん細胞を攻撃する治療法を開発したのです (新樹状細胞CSCワクチン療法)。

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