専門分野
整形外科(肩関節外科、関節鏡視下再建手術、スポーツ医学)
経歴
肩関節外科の中でも、特に関節鏡下再建手術の開発に携わって来られた米田医師が「手術は最終手段」という観点で、再生治療や体外衝撃波治療による保存的治療の確立に力を注いでいます。
腱板断裂や五十肩、スポーツ傷害による肩障害等でお困りの方はご相談ください。最新の再生医療、体外衝撃波治療、運動療法を組み合わせ、お一人おひとりの状態やご希望に合わせたオーダーメイドな治療を低侵襲に行っていきます。
診療日
四十肩・五十肩は関節を作っている骨や軟骨、そして靭帯や腱などに炎症や変性が生じて痛みが出ます。その為に肩の関節付近が痛く、関節の動きも悪くなる状態です。
変形性肩関節症の一つで関節構造の重要な部分である腱板に断裂を生じた状態です。特に肩甲骨と腕の骨をつなぐ腱板に断裂が生じやすく、そこに不完全断裂や完全断裂が生じます。
断裂の切っ掛けとしては、スポーツなどよる肩の酷使や加齢による腱板の脆弱があります。
肩の痛みを治療しないでそのまま放置したり、痛みの為に肩を極端に動かさないとか、逆に無理して動かすなどは、いずれも痛みが悪化して難治性となります。
早く治すためには、早めの受診と、適切な治療が重要です。
(1)診察
・米田医師の特別診療
(2)検査
・MRI検査
(3)治療
・水素局注
・衝撃波治療
・エクソゾーム局注
・リペアショルダー療法
・自己脂肪幹細胞再生医療法
傷害の程度が比較的軽度の場合は、水素局注やエクソゾーム局注で改善できますが、中等度以上の損傷となると、リペアショルダー肩注射療法が必要になります。それ以上の手術を要する場合は、ケースによっては、手術と同等かそれ以上の効果が期待できる自己脂肪幹細胞による『再生医療』の適応となります。衝撃波治療はいずれの段階でも有効な治療です。
肩に注射するだけという手軽さで治療ができます。傷害部に投与するリペアショルダー注射液は、患者様の血液から作成します。
PRP(多血小板血漿)と同じく、血液から血小板だけを集めて濃縮しますが、PRPと違って血小板を破壊して血小板の細胞膜を取り除き、血小板の中身に含まれる様々な成長因子を全て利用しますので、効果が増強されています。そしていくつかの工程を経て3週後にリペアショルダーが製品として完成します。この治療は、ご自身の血液を使うため、拒絶反応やアレルギー反応などのリスクが少ないことも安心です。
肩の損傷部に注射すると、この多数の成長因子が組織に働きかけて、傷害部の修復が開始されます。
3つの作用機序とは
⓵損傷した組織の炎症を抑える
②損傷した組織の修復が促進する
③損傷した組織の再生を促進する
リペアショルダーに含まれる主な成長因子
リペアショルダーによる効果の長期間持続
血小板に含まれる高濃度の成長因子の働きで肩の自己修復機能を活性化。長期的な肩の除痛効果が期待できます。
高い安全性
リペアショルダー腱板注射はご自身の血液を利用するため、アレルギー反応や拒否反応などのリスクが少なく安心です。
手術・入院が不要の低負担治療
治療は採血と注射だけで手術や入院は基本的に不要。治療は体に負担の少ない低侵襲なので、ブランクを避けたいプロのスポーツ選手に好評です。
最初に、米粒大3個分程度のご自分の腹部皮下脂肪組織を特殊な生検針にて採取します。そして採取された脂肪組織は直ちに特殊溶液に浸し、専用容器でCPC培養センターに搬送されます。培養センターでは、無菌的に脂肪組織に含まれる脂肪幹細胞を選別して培養増殖させます。
培養センターでは、脂肪幹細胞を必要量まで培養増殖させて活性化させます。その新鮮な状態を保持するためにこれを凍結することなく、クリニックには治療当日に間に合うように配送します。
治療では、注入前に確認の診察を行った後に、1回に5000万個から2億5000万個の脂肪幹細胞を傷害患部に極小注射して再生治療を行います。
治療範囲や傷害程度によって注入する脂肪幹細胞の数を決定します。
自己脂肪幹細胞再生医療の利点は、注射と軽度のリハビリのみで治療が完結するので、早く仕事へ復帰出来る点、手術より体に負担が格段に少ない点です。
症例1)61歳男性 左肩腱板完全断裂(大結節上面小断裂)
自己脂肪幹細胞(2単位:2億3000万個)を患部に注入した。(費用:154万円税込)
肩外転装具で3週間の固定後にリハビリを開始した。
通常の生活をされて3ヶ月後には疼痛も可動域も著明に改善しゴルフ完全復帰された。
MRIで腱板断裂部位に組織再生によると考えられる連続性が確認される。
症例2)51歳男性 左腱板不全~完全断裂(大結節上面滑液包面~小断裂)
自己脂肪幹細胞(2単位:2億3000万個)を患部に注入した。(費用:154万円税込)
肩外転装具で1週間の固定後にリハビリを開始した。その間、仕事も通常通りされた。運動時の激痛が8から2へ著明改善、ただし結帯や水平内転はまだ硬い。投与後1月のMRIでは、すでに腱板滑液包面断裂部表層や欠損部に組織再生と考えられる像が見られる。
ヨーロッパで1980年代に腎臓結石や尿管結石の治療に用いられ、その後整形外科領域で骨への効果の研究が始まりました。骨折遷延癒合と偽関節への研究が始まり有効性が認知され、更に1990年代初期に石灰沈着性腱炎や外側上顆炎(テニス肘・ゴルフ肘)、足底腱膜炎の治療の有効性が認められ、厚生労働省の認可がおり臨床で用いることが可能となりました。
拡散型圧力波は、皮膚から浅い領域にエネルギーが放射状に伝播するため、細胞に対する応答は現局されるが、筋、筋膜組織や脂肪組織に対する広範な波状運動による筋滑走性や緊張の改善による効果が期待されている。
照射直後より自由神経終末を一定期間変性させ、その再生が抑制され、より除痛の効果が継続すると考えられます。また、もう1つの除痛のメカニズムとして衝撃波照射によりエンドルフィン(神経伝達物質)や他の除痛成分が放出され除痛が期待できます。
体外衝撃波は血管新生(既存の血管から新しい血管の枝を構築すること)を促して、変性した腱の再生をもたらし、長期的な除痛が得られます。
骨折後の偽関節に対する有効性が報告されており照射により骨癒合を促進する作用があります。
※悪性腫瘍のある方、妊婦の方などは治療が受けられません。
詳細はクリニックまでお問い合わせください。
完全予約制 特別診療 | 30,000円 | |
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体外衝撃波療法・運動療法 ※体外衝撃波療法は理学療法士が行います。 |
20,000円 | |
腱筋損傷再生治療(自己脂肪幹細胞使用) | 1部位 | 800,000円 |
2部位 | 1,400,000円 | |
培養前検査 | 20,000円 | リペアショルダー(自己血液使用) | 1部位 | 150,000円 |
1部位2回 | 200,000円 | |
2部位 | 190,000円 | |
エクソゾーム(TGFO) | 2ml | 30,000円 |
水素局注 | 10ml | 3,000円 |